香港島の摩天楼:通称「ユリの花」には誰が住む?

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広東語の魅力 第37回:香港高層ビル群像(香港島編―その5)−田中素直

◆レパルスベイ129番(淺水灣129號:129 Repulse Bay Road)

 レパルスベイの変な建築の二つ目。以前ご紹介したHSBC本店ビルを設計したノーマン・フォスターの作品で、通称「ユリの花」。上に向かって開いたその形がユリの花に似ているからだそうである。非常に目立つ建物で超高級マンションとして建設されたはずなのだが、なんと2003年の落成以降、いまだに分譲が行なわれていない。

 1997年の計画時には55.5億香港ドルという破格の高値で建設計画が落札されて話題となるが、2003年の落成後にデベロッパーがホテルへの転用を申請。

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さらにホテルへの転用が具体化しないまま、計画は二転三転。08年に入って、ついにサービスアパートメントとして運営されることが明らかとなった。

 香港で最も豪華な住まいのひとつになり得る建物なのだが、いまひとつ手際の悪さが否めないこの物件。今年の8月から入居が始まるという話なので、今後はその評判を聞くことができるかもしれない。

 なお、これは余談だが、戦時中はこのレパルスベイの一帯は日本語で「緑ヶ浜」と呼ばれていた。現在の大連の海水浴場「星海公園」が旧満州時代に「星ヶ浦」だったことはよく知られているが、香港のレパルスベイもそんな日本風の地名が与えられていたのである(ちなみにハッピーバレーは「青葉峡」という名だったようだ)...

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